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涼宮ハルヒの消失


 なにかと話題の多かったTVシリーズ「涼宮ハルヒの憂鬱」第2シーズンのあとに製作された、原作第4巻を完全映像化した劇場公開作品。

 いやいや、たかがアニメである。ガキとマニア向けのアニメである。それでこの演出。普通に考えたらありえない。なにがありえないかって、この作品、上映時間が2時間40分もあるのだ。はっきり言って私なら原作小説をこの上映時間よりも早く読める。と言って特にエピソードが追加されているわけでもない。いきなりパラレルワールド(厳密に言えば違うが)に放り込まれたキョンの困惑と逡巡を、この映画はまるでヨーロッパ映画のように丹念にゆっくりと描きこんでいく。なのでいい加減な気持ちでこの映画を観ようとするとはじき出されてしまいそうだ。逆にキョンの心情に沿って物語に入り込むと観客は限りなくキョンに同化していく事ができるだろう。
 その日を境にハルヒが消えた世界。ハルヒという太陽を失ったキョンの心情を表すかのように一気に寒々とした雰囲気になる演出や、すっかり普通の内気な女の子になってしまった長門の家を訪れ、かつて自分を殺そうとした朝倉と一緒に晩飯を食い、そのあとハルヒに会いたい自分に気づくあたりの描写も見事なものだ。
 異常な状況に陥った時、人はどう反応するだろうか。まずは驚き慌て、しばらくしたら落ち着いてその状況と折り合おうとするだろう。しかしそんな中で以前の状況が懐かしく思え、その状況を克服する方法がないか模索するに違いない。そういうキョンの心の動きが執拗なまでに丹念に描かれていて、その点でこの作品は従来のアニメの域をはるかに超えてしまった。

 しかし、これは原作の瑕疵なので仕方がないが、物語的にはけっこうアラもある。この作品のストーリーの中心で起こる事件をよく考えると、長門はハルヒの「能力」を奪う事が可能であることになり、もしそうなら統合思念体にとってハルヒは大した脅威ではないことになってしまい、物語の大前提が崩れてしまう。また3年前に戻った時に登場する朝比奈さん(大)は、これからなにが起こるか全てを、少なくともキョンが朝倉に刺されることくらいは知っているはずではないかという疑問もある。
 まあそんなことは作品全体から見れば小さな事で、これが破格のアニメ作品である事には間違いない。
 物語の展開上、ハルヒが活躍するシーンが少なかったのが少し残念。

 原作小説のほうは、先日3年ぶりに最新刊「涼宮ハルヒの驚愕」が発売された。アニメでその辺の話が観れるのはいったいいつになるのだろう。
.03 2011 アニメ comment0 trackback(-)

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