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E.T.A.ホフマン ブランビラ王女


 先日古本屋で集英社世界文学全集第18巻「ホフマン作品集」と第31巻シュティフター「晩夏」を発見したので、買ってきた。
シュティフターはかなりの大物なので置いといてまずはホフマンから。
この「ホフマン作品集」は1979年発行、短編「砂男」と長編「ブランビラ王女」「蚤の親方」「クライスレリアーナ」が収められている。

 以前岩波文庫から出ていた「ホフマン短編集」は素晴らしい内容だったと思うのだが、本をなくしてしまい、その後復刊する様子もないので手に入らないでいる。「砂男」はその中にも収められていて、読んだ覚えがあるので今回はパスしてまず「ブランビラ王女」から読んでみた。ちなみにこれは以前ちくま文庫から出ていたものと同じ翻訳のようだ。

 「ブランビラ王女」はある大根役者の青年とその恋人のお針子が魔法にかかって繰り広げる謝肉祭のバカ騒ぎを描いた作品で、今でいうところのドタバタ・スラプスティックな作品である。なのでなにも堅苦しく考える事はなく、ただ読み進めて楽しめばいいのだが、それにしてもめちゃくちゃなストーリーが展開する。岩波文庫の「ホフマン短編集」がどちらかと言うと暗いイメージだったので、そのつもりで読み始めるとかなり違う印象で面食らうかもしれない。
 こういう作品はなによりもノリが一番で、要は読んでいる読者のノリが作品のノリといかにシンクロできるかで読者の印象は恐ろしく違ってくる。うまくノれれば大傑作になるし、そうでなければくだらない/つまらない作品になってしまうだろう。私は正直、あまりノれなかった口で、結局最後まであまり面白くは思えなかった。

 この作品はパロディ的な要素も強く、多分当時の著名人を皮肉ったと思しき記述が乱発するのだが、発表当時のドイツの読者ではない私にはなんのことやらわからない。訳注も少なくてその点では不親切ともいえるが、こういう作品は書かれた時代限定ネタ満載の、言ってみれば「旬のもの」で、それを古典として楽しもうとする我々現代の読者のほうに無理があるのかもしれないなどとも思ったり。

 以前読んだ「黄金の壷」もそうだったが、ホフマンって長編はなんとなくとりとめのない印象の作品が多いのかな。残る「蚤の親方」「クライスレリアーナ」は面白かったらいいけど・・・
.01 2011 ドイツ文学 comment0 trackback(-)

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