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柴田南雄 グスタフ・マーラー 現代音楽への道


 そういえば今年は2011年。作曲家グスタフ・マーラーの没後100年なのだった。というわけでこれを読んでみた。1984年に柴田南雄氏が発表した、マーラーの楽曲解説本である。

 それぞれの交響曲について詳しく説明されていて、マーラーの入門本として好適な一冊である…とこの本が書かれた当時なら言うんだろうけど・・・
 最近はクラシックCDは輸入盤で買うのが当たり前なので、こういう詳しい楽曲解説本は以前よりも存在価値を増しているのかもしれないのだが、この本では楽章ごとの詳しい解説がなされているわけではなく、作品解説そのものもかなり恣意的な、その作品を巡ってのエッセイに近い書かれ方をしている部分も多いので、単なる楽曲解説本と思って読むと肩透かしを食うかもしれない。

 柴田氏、マーラーの作品を愛していると言いながら、第4番と第7番はお嫌いだったようで、この2曲についてはかなりいい加減な記述なのも気になる(というか笑える)。第4番は冒頭の鈴の音だけで全否定しちゃうし、第7番のフィナーレは「音響効果を追及しただけの無意味な作品」とまで断じてしまう。その断定具合は潔いほどだけど、でも第4番はとても美しい作品だし、第7番のフィナーレはワーグナーの「マイスタージンガー前奏曲」のパロディでもあるわけで、そういう風に全否定しちゃうのもなんだかなあと思ってしまう。

 書かれた時代が古いので演奏論のなかで紹介される録音もみんな古い。この本が書かれた頃はまだ、現在まででは決定版と言っていいだろうバーンスタインのグラムフォンでの全集さえ完成していなかったわけで、当然その後の数々の名演を柴田氏は聴いてないわけである。
 マーラーの入門者向きならこれよりもっといい解説本がありそうな気もするし、すでにマーラーの作品になじんでいる人ならあまり今読む意味はほとんどないかな、と思った。

 というわけでマーラー没後100年。久しぶりにちゃんと聴いてみようかな。
.19 2011 その他の本・非文学 comment0 trackback(-)

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