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池澤夏樹編 短篇コレクション2


 夏に出た「1」に続いて発売された「2」は欧州の作品を19編収めている。「1」がかなりレベルの高い作品集だったので期待して手に取ったのだが、顔ぶれを見ると正直「1」に比べると普通なラインナップかなあ、とか思いながら読み出した。

 年末ぎりぎりになって読了した。時間がないので個々の作品についていちいち述べないが、19作を通しての平均レベルが非常に高い。そういう点では作品の内容的にばらつきがあって、結構しょうもない作品も含まれていた「1」よりも粒揃いで、アンソロジーとして価値の高い一冊になっている。
 その分逆に、「1」での「朴達の裁判」や「面影と連れて」のようなこの作品が柱、という求心力はやや低く、レベルが高いがゆえに全体ではやや散漫な印象という皮肉な結果になってしまったかもしれない。
 これまで私が全く読んだ事のなかった作家、バラードとかゴンブローヴィチ、ルシュディ(ラシュディ)なども含まれているが、どの作家も、もっと読んでみたくなる。逆にクノーの「トロイの馬」、タブッキの「芝居小屋」は以前読んでいるのだが、こうやって他の作家の作品との流れで読むとまた全く違う印象になってしまうのが面白い。

 今年は短篇をよく読んだのだが、これは「1」も含めて素晴らしい作品集だった。池澤夏樹氏の選択と並べ方はほぼ完璧といっていいと思う。残念なのはこの文学全集ですでに収録された作家の作品を意識してはずしてある点。なのでカルヴィーノやクレジオ、「1」ではチュツオーラあたりの作品が選ばれなかった。もうひとつは全集全体にいえることだが、単純に権利の問題で収録できなかった作家(例えばガルシア・マルケス)があったこと。それとファンとしてはこのなかにレムの作品を入れて欲しかったかなとも思う。
.30 2010 その他の本・非文学 comment2 trackback(-)

comment

アウォードにもコレクション1が入っていますし、これはぜひ読まなければという感じですね。昨年は、piaaさんの書かれた文章にのっかって「緑の家」を読んで、いい思いをさせていただきましたので、信じてこのコレクションにも挑戦します。
2011.01.02 07:30 | URL | ぷんちち #- [edit]
アウォードですが、「1」と「2」両方でベストとしようかとも思ったんですが、一冊のアンソロジーとして「1」と「2」では雰囲気が違うのでより構成的に優れていたと思える「1」をベストとしました。
記事にもあるように、作品の平均レベルは「2」のほうがはるかに上だと思います。

できればぜひ両方読んでみて下さい。
2011.01.03 20:22 | URL | piaa #- [edit]

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