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おがきちか Landreaall


 この作家と作品については全く知らなかったのだが、ネット上でかなり高い評価がされていたので読んでみた。現在『コミックZERO-SUM』にて連載中の作品。単行本は一迅社から第16巻まで発売されている。というか、作家や作品同様そんな雑誌も出版社も全く知らなかった。

 それにしても第1巻の表紙があんまりだ。この表紙で手に取らない読者も多いだろう。私も絵柄がねえ、とか思いながらまあとにかく読みはじめた。エカリープという町に住む青年DXとその妹イオン。DXは実はアトルニアの第4位という非常に高位の王位継承権保持者なのだ。そんな彼が、エカリープの樹に封じ込められた洞詠士(フースルー)マリオンに恋をする。彼女を救うには彼女を封じ込めた火竜を鎮める必要があった…というのが冒頭第3巻までの「エカリープ編」。その後DXとイオンがアカデミーに進学し学園ものになる。

 …というあらすじでもわかるようにこれは剣と魔法のファンタジー作品。しかしキャラたちも衣装も非常に現代風でファンタジーらしい凝り固まったイメージが全くなくて新鮮。少女漫画っぽい絵柄もすぐ気にならなくなる。
 第1巻を読んだだけでもその片鱗は窺えるのだが、第3巻まで読めばこの作家の構成力に驚かされるだろう。特に大手出版社の出すマンガって描きっぱなしの作品が多いので、一度張った伏線がそのまま放置されたりする事が多いが、この作品ではそういうことはない。必ず何らかの形で伏線を回収し読者はうならされる。逆に言うとだんだん馴れてくるとああこれって伏線張ってるなと判ってしまう所もある(たとえば『猫はしか』のエピソード)。
 キャラクター造形が巧みで、特に学園編にはいると大勢の級友達が登場してくるのだが、それぞれ一人一人がとてもキャラが立っていて魅力的。特に主役のDXやイオンよりも脇役のほうにこそ魅力的なキャラが多い。ウールンとかフィリップとか五十四さんとか。
 ニンジャがいたりとか、カンフーみたいな武術を使ったりとか西洋と東洋が交錯しながら確固とした世界観を打ち立てている点は見事だが、現実の国(日本)をはっきりモデルにしたウルファネアという国の描写はやや極端。ここは好みが分かれるかもしれない。

 この作品の本当に凄い所は、ほとんど物語が進まない巻もあるということだ。ちなみに近巻の15、16巻はほとんどストーリーが進まず、新キャラを登場させたり、世界観を深める説明がなされたりと今後の展開に向けた準備が進んでいる感じである。人気投票の結果ですぐ連載を打ち切ってしまう某少年漫画誌なら絶対にありえない事だが、物語にはこういう緩急が絶対に必要なのだ。とはいえ第1巻は2003年発売。月刊誌でもあり、あまりにも長期の連載はちょっとキツイ気もするが…
.25 2010 コミック comment4 trackback(-)

comment

そうですね。
主人公より脇役に魅力があります。
ティ・ティとアンが好きです。

しかし、確かに某少年漫画誌では絶対ありえない作品ですね。
青年誌でもこれだけゆったりした作品は珍しい気がします。
2010.10.31 13:31 | URL | 円達磨 #OzsWmzus [edit]
「剣と魔法のファンタジー」というとそれだけで大仰な物言いとかコテコテのコスチュームとかがセットな気がするのですが、この作品はそういったものが一切ないところが面白いですね。
DXとイオンの精神構造とかいかにも現代的で、それがこの作品をファンタジーにありがちな重苦しさから脱却させ、作品全体を独特の、いい意味での軽さ・明るさに持って行っている気がします。

ちなみにアンはキャラとしては面白いのですが好きではないですね。
2010.11.02 19:08 | URL | piaa #- [edit]
猫はしかのエピソードは、雑誌でリアルタイムで読んでた時には
高河ゆんのLOVELESSのおかげでパロディのギャグとしか思えなかったので
最後にあれで話をひっくり返したときは本当に声を出しておどろきましたよ
あれは凄かった
2012.01.15 13:07 | URL | 来訪者 #O26m3y2w [edit]
コメントありがとうございます。

猫はしかについては、五十四さんがこの病気にかかった時点できっとなにかの伏線だとは思ったんです。「猫はしか」のエピソード自体かなり唐突でしたし。
まさかのウルファネア編のシメに持ってきたのにはたしかに驚かされました。
2012.01.15 23:06 | URL | piaa #- [edit]

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