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完訳 千一夜物語 第4巻


 「千一夜物語」第4巻ははじめの130ページほどが第3巻にひき続き「オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの物語」に割かれている。この長大な物語の後もシャハラザードの物語はとどまるところを知らないかのように語られ続ける。

 「鳥獣佳話」は動物たちを主人公にしてイスラム教徒らしい教訓を含んだお伽噺。暑苦しいまでの「オマル・アル・ネマーン…」の物語を聞いた(読んだ)後では一服の清涼剤のようなすがすがしい…と言いたいところだが、千一夜物語がすがすがしいわけもなく相変わらす暑苦しい。「狼と狐の話」などは聞きようによってはシャハリヤール王を揶揄した内容に聞こえてもおかしくないような気もするのだが。

 似たような印象は次の「美しきシャムスエンナハールとアリ・ベン・ベッカルの物語」にも付きまとう。これはある男がある女性と恋に落ちてしまうのだが、その女性は教王アル・ラシードの寵姫であった、という悲恋の物語なのだが、こういう物語は現代のTVドラマや三文小説でもよく見かけるパターンだ。これを悲恋と思うのか、不倫と思うのかで全く違う見方ができる。もしシャハリヤール王がこの物語を「不倫」の物語と感じていたら、翌朝にはシャハラザードの首はどうなっていた事か。というわけでなかなか危ない橋を渡りながらもこの物語を語り終えたシャハラザードは続けて「カマラルザマーンとあらゆる月のうち最もうるわしい月、ブドゥール姫との物語」を語りだす。これは魔神たちのいたずらで一夜をともにした絶世の美男と美女、王子カマラルザマーンとブドゥール姫の数奇な運命を描く、第1巻第2巻に収録された物語たちとよく似たテイストの伝奇的な物語で、面白いことは面白いのだが、以前に(第1巻や第2巻で)読んだ作品のヴァリエーションに過ぎず正直新味はない。でもこういう話が一番ほっとするのもまた事実で、結局はこういう物語が一番「千一夜物語」らしいテイストなのかな。

 というわけでややマンネリを感じつつも、次の第5巻ではいよいよ超有名ビッグタイトル「シンドバット」が登場。
.14 2010 世界の民話 comment0 trackback0

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