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いきものがかり ハジマリノウタ


 デビュー当初から当ブログで注目していたいきものがかりの4thアルバム。ちょうど一年前の前作「My Song Your Song」が良くなかったので買うべきかどうかちょっと逡巡したのだが、買ってしまった。それにしても邦楽cd、DVDつきとはいえ3500円は高いなあ。

 今回は前作より一曲減って13曲。恒例だったシングル曲のアコースティック・ヴァージョンはなし。これは以前から不要だと思っていたのでなくなってよかった。「YELL」のコーラス・ヴァージョンとか入ったらいかにもって感じでいやだなあと思っていたのだった。

 で、肝心の内容だが、今回のアルバムはいい。傑作だったセカンドアルバム「ライフアルバム」に迫る出来だ。自分を見失いつつあるのか、迷いがありありと出てしまった前作をカヴァーして余りある内容といっていいだろう。
 今年ヒットした「ふたり」「ホタルノヒカリ」「YELL」「じょいふる」それに最新シングル「なくもんか」の5曲をばっちり収録しているが、この5曲が水野作品で、残るオリジナル曲8曲のうち吉岡作詞・作曲の1曲を除いく7曲が山下作品と、はっきり色分けされた形になった。そのオリジナル曲のどれもが水準が高い。

 冒頭のアルバムタイトル曲でもある「ハジマリノウタ~遠い空澄んで~」はいきなり以前のアルバムでなら最後のほうに置かれていたようなスケールの大きなバラード。「茜色の約束」をスケールアップしたような曲で、いきなり聴く者のハートを掴んでしまう。続く「夢見台」はアップテンポの勢いのある曲で、その勢いのまま「じょいふる」へ。ここからシングル曲「YELL」「なくもんか」を挟んで、和風のイメージのある「真昼の月」「ホタルノヒカリ」「秋桜」と続く。特にコブシを効かせた歌唱と筝など邦楽器を使ったサウンドで独特の世界を描き出してロマンティックな「真昼の月」が聴きもの。
 シングル曲「ふたり」は珠玉の名曲だが、シングルではアカペラだった歌いだしになぜかピアノの短いイントロがくっついている。私的にはシングルのほうが好きだな。
「てのひらの音」は男子ふたりのヴォーカルが楽しめる、どことなく初期のゆずを連想させる作品。荒削りだが面白い。これやファーストアルバム「桜咲く街物語」の「夏・コイ」を聴くと音そのものは全く違うが、私の好きなイタリアのバンド「マティア・バザール」の初期の作品を連想してしまう。この三人ボーカルの作品、もっと凝って作ればすごくいいものが出来そうな気もする。
 いきものがかり初のサビが英語歌詞という「How to Make It」のあと吉岡作詞・作曲「未来惑星」。ラストの「明日へ向かう帰り道」はストリングスの合奏で始まるやはりスケールの大きなバラード。冒頭の「ハジマリノウタ…」もそうだが、夕暮れの帰り道にふと見上げた星の輝きだした空の美しさに小さな悩みが馬鹿馬鹿しく思える、そんな瞬間が歌いこまれていて感動する。

 正直どの曲も以前のアルバムに似たような曲があったような気がするのは前作と変わらないが、前作のシングル曲以外の、特に後半の曲がどことなく自信なさげに聴こえたのとは大違いで、今回はそれでもそれぞれの曲になにかゆるぎない自信を持っている様子が聞こえてくる。このアルバムが駄目だったら次からは買うまいと思っていたのだが、そんな心配は無用だった。それにしてもクリシェの呪縛をこうも簡単に克服してしまうとは、正直驚いた。

 なお初回限定版にはライブから5曲を収録したDVDがついている。私はまだ見ていないが、500円の差ならこちらを買うべし。

 それにしても、低迷するJ-POP界にあって、今年彼らほど輝いていたアーティストは他にいなかったと思う。シングルはどれも素晴らしかったし、明日(30日)発表のレコード大賞も取っちゃうんじゃないかと思えるほどだ。
.29 2009 J-POP comment4 trackback0

comment

お、意外と好評価。
ワタシは前作は結構好きなんですけどね~
今回も曲としてはおっしゃるとおりすべてが二番煎じ的で
特に歌詞はよくも悪くも確立しちまったなあと思います。
じょいふるなんかは結構まだ冒険の余地があることを示していてよい傾向だと思います。
次回作はもっと思い切った冒険にでたほうがいいのでは?

マンネリからかろうじて解き放たれているのは、ひとえに吉岡さんの説得力のある歌唱力によるなとワタシは思いました。彼女が歌っているかぎり許されるような。
対称的に、あのブルースハープの奏法はちょっと飽きてきた。
2009.12.29 02:58 | URL | manimani #- [edit]
これを聴いて、『「クリシェ」とか「マンネリ」と言うコトバは前のものよりもつまらない時にだけ使うものだ』と感じました。aikoの場合何年やっても「花火」や「カブトムシ」「桜の時」を越える曲を書けませんが、いきものがかりは似たような曲ながら「YELL」で、「ふたり」でどんどん前作を越えてる。そこは素直にすごいなあと思います。

私が「My Song Your Song」が苦手なのは曲に迷っていたのがありありと出ているところです。特に後半新鮮味も覇気も全然ない曲が並んでいる。それがここではふっ切れていて、今回のアルバムには二番煎じだろうが自分達のスタイルはこれだ、このやり方で行くんだという強い意志が感じられると思います。

でも一年に一枚はやっぱり出しすぎです。もっとゆっくりでいいから、さらに完成度の高いものを作って欲しいと思います。
2009.12.29 22:46 | URL | piaa #- [edit]
同じNARUTOの主題歌だったブルーバードに比べ、ホタルノヒカリが好みではなかったので、アルバムを買うのは控えていたのですが、piaaさんが絶賛したこの記事を読んだので購入しました。
正解でした。

今まで山下の作曲する曲は好みではありませんでしたが、今回の曲は全体的に好みです。
特に『真昼の月』が良いですね。
文学的と形容される山下の歌詞と曲調がマッチしていますね。

ただ、最終的にはmanimaniさんの仰っている通り、ヴォーカルの歌唱力が最大の武器で、他の歌手が歌ってもこうは行かないんじゃなかと自分は考えますね。
2010.01.05 19:54 | URL | 円達磨 #OzsWmzus [edit]
私の記事読んで買っちゃったんですか?それは責任重大ですなあ。
でも気に入ってもらえたのならよかったです。

吉岡聖恵のヴォーカルは確かに、これまでにあまり似た人が思い浮かばない強力で個性的なものですよね。でも彼女の声で彼らの曲だからこその「いきものがかり」なのだと思いますよ。
2010.01.06 00:09 | URL | piaa #- [edit]

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