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ゲンナジー・ゴール クムビ

sf24.jpg

 ストルガツキーの「神様はつらい」を読むために買った1970年発売の「世界SF全集」第24巻の巻頭に収録されていた中篇。
 ゲンナジー・ゴールはソビエトの作家で、特にSF作家というわけではなく、SFも書いたというくらいの作家らしい。
 「クムビ」というこの作品は、認識に対する哲学的な思索を平明な文章でノスタルジックに描いた傑作である。謎の地球外生命だったウアザ人がいきなり出現してあっさりファーストコンタクトしてしまうあたり、ストーリー自体はかなりある意味強引であるが、この小説の独特の味わいは心に残る。
 文章自体の美しさは名訳者・飯田規和氏の手腕によるところも大きいかもしれない。そのSF離れした不思議なやわらかい色合いの文章が印象的。
 
 この小説は共産主義の理想を描いたユートピア小説でもある。人類ばかりかウアザ人まで「資源を浪費する資本主義を脱却して」共産主義の理想社会を打ち立てている。もちろんその世界の人々は社会に対し義務を果たさなければならないのだが、そこに描かれる社会は極めて平和で一種の理想郷である事は間違いない。
 この作品(1963年)の数年後にはストルガツキーがソビエトの官僚社会の硬直ぶりを批判した「そろそろ登れカタツムリ」を書いている。
 楽園の崩壊はSF作家たちの考えるよりもずっと早かった、ということだろうか
.07 2005 SF comment2 trackback0

comment

全く同じ理由で「世界SF全集」第24巻を読み始め、とりあえずこの作品を読み終わりました。ウアザ人の姿が普通すぎてずっこけました。てっきり時間研究所の研究内容が、彼らの真の姿の伏線だろうと思っていたもので。SFというよりも、例えばガリバー旅行記のような、通常人とは異なる者たちと比較して人間を相対化した風刺・哲学小説ですね。
2012.10.21 15:32 | URL | X^2 #CypyILE6 [edit]
う~ん、何しろ読んだのがもう7年も前なので、飯田規和氏の翻訳が見事だったという以外はよく覚えていません。すいません。
2012.10.21 21:51 | URL | piaa #- [edit]

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