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大YAMATO零号


 往年の傑作アニメ「宇宙戦艦ヤマト」。TV版が3シリーズ、劇場版が5本公開された。非常に独善的な世界観を持っている作品で、私は特に2作目以降は好きではないのだが、「宇宙戦艦」という概念や、当時のアニメとしてはかなりリアルな戦闘描写が画期的なアニメだった。

 ところがその「ヤマト」の続編製作を巡ってプロデューサーの西崎義展氏側と設定・デザインの松本零士氏の間で争いになった。結局両者とも続編を作ってもいい事になったのだが、西崎氏側は松本氏の作ったキャラクターデザインなどが使用できず、松本氏側は古代進をはじめとした人名やガミラスなどの地名が使用できなくなった。
 これを受けて西崎氏側は現在「宇宙戦艦ヤマト・復活編」を、キャラクターデザインに湖川友謙氏を迎えて製作中だという。
 一方松本氏側が製作したものがこの「大YAMATO零号」という事になる。上記の理由により、これは従来の「宇宙戦艦ヤマト」とは全く違う世界の物語という事になっている。全5回のOVAだが、途中で上記裁判があったり、製作会社が潰れたために製作が中断したり、企画を変更されたりしたという数奇な運命をたどった作品でもある。WOWOWで放送していたので怖いもの観たさから視聴。

 ストーリーは、A(アー)銀河を襲ってきた敵に対して壊滅的な打撃を受ける。もはやA銀河に残ったのはリゲル司令の率いる七千艦隊のみ、というときに地球から大YAMATO零号が参戦する。最強の七千艦隊も歯が立たない巨大な敵を大YAMATO零号は倒せるのか、というようなストーリー。

 かつてヤマトファンだった人たちにはそれなりに楽しめる部分もある作品かもしれない。キャラクターは当然以前の「ヤマト」とは別人なのだが、どう見たって沖田艦長、真田さん、島にユキ、古代進である。だが、そういうノスタルジーで見たとしても、この作品のお粗末さには泣けてくるだろう。
 松本キャラをそのまま動画にしたかのような骨太な線で描かれる人物の描写は見事。昔の「ヤマト」がこの絵だったらさぞ素晴らしかっただろうと思わせる。その反面、CGで描かれるメカはなんともチープで落差が大きい。メカそのものはきれいに描かれているのだが、動きが軽くて巨大な宇宙戦艦が飛んでいるという感じがしない。

 敵がいけない。第1回の敵は「メタノイドラッケン」という艦隊で、これに七千艦隊が激しい攻撃を加えるのだが、全く通用しない。「メタノイドラッケン」は合体して巨大な龍の形になり、七千艦隊を蹂躙する…って、それまでの戦いでそんなことわかってなかったの?というツッコミは置いといて、龍になったあたりでもうがっくり。怪獣アニメかよ。
 第3回では白亜帝艦という巨大な敵艦が地球を襲うのだが、これを迎え撃つのがA銀河のティム艦隊。このティム艦隊というのはロボット艦隊で、どこからどう見てもオリジナルヤマトに出てきたロボット「アナライザー」。しかもこいつらが非常にふざけていて観ていてムカついてくる。ヤマトにそっくりな仲間の船「まほろば」の攻撃で白亜帝艦を宇宙のかなたにふっとばして退けるのだが、飛ばされた距離が1000光年って彼らの世界の基準で言えば近すぎでしょ。

 さらにそういう大YAMATO零号の戦いを見守りながら視聴者に対するガイド役を務めるのがA銀河の中央に位置する「エンペラー」のX-1~X-5という人々なのだが、こいつらはA銀河の代表なのだそうで自分達は安全な場所から大YAMATO零号や七千艦隊の戦いぶりをああでもないこうでもないと言いながら観戦しているだけである。今にも侵略されつつあるという危機感が彼らには全く感じられない。X-3なんかは毎回頭を抱えて「この銀河はどうなっちゃうの~」と繰り返す。お前みたいなやつが銀河の代表だってだけで「この銀河はどうなっちゃうの~」だよ全く。彼らはA銀河の代表ではなく、視聴者の代表に過ぎないのだ。

 大YAMATO零号のクルーだけでも大変な大人数が登場し、どうでもいいような事までやたらに説明するので話が冗漫である事も減点対象だ。地球がいくつかのエリアに分かれていて、それぞれのエリアの出身者はこんな性格、と説明するのだが、わざわざそんなこと劇中で説明する必要はない。細かい設定はあってもいいが、そんなのは隠された設定にしておけばいい。さらにその説明を劇中で行う時、ご丁寧に字幕まで出る。しかもなんかヘンなフォントで(麗雅宋体というらしい)しかも影つきで。
 さらにわずか5回のOVAなのに、同じ絵の使い回しが非常に多くて悲しくなった。

 登場人物がやたらに多かった分、主人公(のはず)のオキと、ヒロイン(のはず)のホンゴウとのからみが最終回にちらっとあっただけというのも寂しいかぎり。全体に人間同士のドラマというものが非常に希薄で、そういう点で昔の「宇宙戦艦ヤマト」に遠く及ばない。結局製作者が何を描きたかったのかさっぱり伝わらない作品だった。あまり見る価値なし。
.24 2009 アニメ comment(-) trackback(-)

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