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Fridey Night at San Francisco


 1981年に「スーパー・ギター・トリオ・ライブ」という(だっさい)タイトルで発売されたアルバム。現在は国内盤も原題の「Fridey Night at San Francisco」になっているようだ。

 当時フュージョン・ミュージックのギタリストとして4枚のアルバムを発表して超絶技巧ぶりが話題だったアル・ディメオラと、マハヴィシュヌ・オーケストラやシャクティといったバンドで独自のサウンドを追求していたジョン・マクラフリン、それに当代最高の「フラメンコの革命児」パコ・デ・ルシアの三人が競演したライブアルバムである。

 三人ともアコースティック・ギターを持って、唖然とするような超絶技巧でのバトルを繰り広げる。冒頭のアルとパコのふたりによる「Mediterranean Sundance~Rio Ancho」ですでに圧倒される。とにかくふたりとも恐ろしく早いパッセージを軽々と弾いている。その超絶技巧に耳を奪われてしまいがちだが、この演奏がまたとても美しいのだ。タイトルどおり地中海の香りのする素晴らしいチューンだ。
 そのあと、「Short Tales of The Black Forest」ではジョンとアルが、3曲目の「Frevo Rasgado」ではジョンとパコが、というように組み合わせを変えて競演、4曲目の「Fantasy Suite」でついに三人が競演、となる。これがまた強烈なバトルだが、彼らの音楽が美しさと優美さを失うことは決してない。そして最後の「Guardian Angel」はスタジオ録音なのだが、だからといってテンションが落ちるわけでもなく最後までスリリングな演奏が繰り広げられる。全部でたった41分のアルバムだが、内容は恐ろしく濃い。真剣に聴くとぐったり疲れるかも。でもって、やろうと思えば聞き流しても聴けちゃうところがこのアルバムのすごいところかもしれない。

 ちょっと聴くとフラメンコみたいに聞こえるかもしれないが、フラメンコはあくまで踊るための音楽。これはそうではない。実際のフラメンコというやつはかなりコード進行とかに制約があるのだそうだ。ここで聴けるものはフラメンコをベースにして大きく自由を取り入れたパコ・デ・ルシアの音楽をフュージョン畑のふたりのギタリストの新しい感覚でさらにブラッシュアップしたものだと思う。ギターが好きな人ならぜひ一度聞いてほしいアルバムだ。

 実は彼らはこのあと「情炎」という邦題のスタジオ録音盤も出している。こちらはライブ盤が強烈過ぎたので印象は薄いが、原題が「Passion, Grace & Fire」という。直訳すると「情熱と優美、そして炎」だ。まさしくこの3人の演奏を見事に言い現したタイトルだと思う。
.19 2009 ジャズ comment0 trackback0

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