スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
.-- -- スポンサー広告 comment(-) trackback(-)

サヴァリッシュ ブルックナー:交響曲第1番


 アントン・ブルックナーは19世紀のオーストリアの作曲家。ミサ曲などの宗教曲、それと多少の室内楽曲も残しているが、なんといっても交響曲がその作品の中心である。

 交響曲を9曲残していて、どれも1時間前後の演奏時間を持つ巨大な作品である。巨大さという共通点だけでマーラーと並べられるが、作風はマーラーとは全く違う。人間的である意味下世話なマーラーとは対照的に、ブルックナーの作品には常に宗教的な美しさが窺える。
 交響曲はそのどれもが現在もよく演奏されるが、第3~5番と第7~9番が名作とされ、第1、2、6番はあまり演奏されない。
 私はこの作曲家の作品はたいてい好きだ。第7や第8も好きなのだが、特に第1番と第6番が好きだ。どちらも彼の交響曲の中では短く、シンプルな作品である。と、いうわけで今日は第1交響曲について。

 ブルックナーという人はすごく人が良く、あまり自作が成功しなかったせいか人の意見を聞いては作品の改訂を繰り返したらしい。有名な第4交響曲「ロマンティック」などは大幅な改編が行われ版が違うと楽章によっては全く別の曲が用いられているものもある。私の持っている第7交響曲のレコード/CDでは第2楽章のクライマックスでシンバルがジャーン、と鳴るもの、さらにティンパニの連打が入るもの、そして何もならないものの3種類があったりする。この第1交響曲も、初稿の「リンツ版」と後年手を入れた「ウィーン版」があり、全く内容が違うのだそうだ。私はこの曲のレコード/CDはヨッフム指揮ドレスデン・シュターツカペレのものとこのサヴァリッシュ指揮バイエルン・シュターツカペレの二つを持っているのだが、どちらも「リンツ版」である。
 曲は「シュトルム・ウント・ドランク」的とでもいうのか、若きブルックナーの情熱の迸り出た作品。全曲で45分ほどと、彼の交響曲の中で一番短い。

 このサヴァリッシュ盤はオルフェオというレーベルから発売された1984の録音。このレーベルはワンポイント録音が売りのレーベルで、この盤もホールトーンを大幅に取り入れた非常に響きの美しい録音が聞き物だ。ただし安いオーディオやipodに落としたりするとただ不明瞭に聞こえるだけなので、いいオーディオで聞いて欲しい。
 演奏は非常に中庸で極端に走らず、そのバランス感が素晴らしい。ブルックナーの演奏というと極めて精緻で情感の感じられないものとか、精神的には素晴らしいが細部は酷いものとか、やたらに遅いものとか極端なものばかりだが、これはさっぱり清潔で、かといって情感が不足している事もなく、非常に安心して聴ける演奏である。このコンビの演奏では私は第6も持っているのだが、サヴァリッシュとオルフェオは全集を録音するつもりが残念ながら頓挫したらしく、他には第5、第9だけが出ている。聴きたいけど、HMVで見ると輸入盤なのに結構高い。
.05 2009 クラシック音楽 comment0 trackback0

comment

post comment

  • URL
  • comment

  • password
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://piaa0117.blog6.fc2.com/tb.php/1022-40d93e2d

プロフィール

piaa

  • Author:piaa
  • Livedoorへ移転しましたので、そちらでお願いします。
    http://blog.livedoor.jp/piaa0117/

    こちらのブログへのコメントはLivedoorに転載しますが、定期的にチェックしないので相当遅くなることもあります。

ブログナビ

P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
P&M_Blog
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2009年04月
  ├ カテゴリー
  |  └ クラシック音楽
  └ サヴァリッシュ ブルックナー:交響曲第1番

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月別アーカイブ

カウンター

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。