2005年を回顧する

2005-12-31-Sat-00:05
 2005年最後の更新になるかと思います。
3月の中旬にYahooブログでスタートしたP&M Blogでしたが、1週間ほどでFC2に移転。以来ブログを通じてたくさんの方と知り合うことができ、刺激を受けて例年よりもたくさんの本を読みました。本代はかさみましたが、とても有意義な日々でした。
 コメント、TBをいただいた皆様、見ただけの方もありがとうございました。

 ちなみに統計情報によるとサーチエンジンでこのブログを訪れてくださったサーチワードベスト3は「第10惑星」「ケイティ・ラング」「Limewire」でした。「イトカワ」「はやぶさ」も多かったです。科学情報は皆さん関心が高く、その割に情報が少ないんですね。
「ケイティ・ラング」はハリポタ映画第4作のチョウ・チャン役の女の子。これもなかなか写真が出なかったのでここまで見に来られた方が多かったようです。

 反面このブログのメインの東欧SFや文学作品の書評で訪れる方はそれほど多くなく、そんな中でこれらのサーチワードで来て頂いた方にはその後も来て頂いているようです。
 今後も皆さんと一緒にいろんな本を読み、音楽を聴き、映画を観、ねこの写真を撮りたいと思っています。

 さて来年は、個人的な読書の目標としては、シェイクスピアの戯曲を集中的に読んでみようかと思っています。大抵の作品は学生時代に読んだきりなので今読むときっとまた違う印象を受けそうです。

 では、また来年お会いしましょう!
 よいお年を!

クリス・ダレーシー 龍のすむ家

2005-12-30-Fri-14:02

MINMINが読みたいというのでクリスマスプレゼントにおばあちゃんに買ってもらったが、彼女が1ページも読まないうちに父(私)が読破してしまった。
 ドラゴンが住んでる家に越してきた若者が、ドラゴンたちと一緒にてんやわんやの冒険を繰り広げるファンタジー小説。と思い込んで読み始めたら…ありゃりゃ、ぜんぜん違うのね。

 ストーリーは大学生デービットがリズとルーシー母子の家に下宿をはじめるのだが、リズは陶芸家で龍の置物を作っている。リズの娘ルーシーは片目を怪我して行方不明の野生のリス、コンカーを心配していて、デービットと二人で探しだして助けようとする。置物である龍たちとリズ、ルーシーは何かスピリチュアルな結びつきがあって、リズが作ってくれた龍のガズークスとデービットの間にも徐々に同じつながりができてくる。
…う〜ん、ストーリーを書くのが難しい本だ。

 簡単に感想を述べるなら、一般的な意味でほとんどファンタジー小説ではない。「指輪物語」や「ナルニア国物語」、あるいは「ハリー・ポッター」とはまるで違う、静かな純文学風の小説で、イギリスの市民の生活になじんだドラゴンのイメージが効いていて、読み応えもあるのだが、剣と魔法などは登場しないので一般的なファンタジーを期待する読者は肩透かしを食らうこと間違いなし。
 それと人物の描写に深みがないのが残念。デービットのキャラクターがあまりにもフツーな英国人青年で個性に欠けていて、ちょっと弱い。ソフィーといつの間にか仲良くなってるのもあれれ、という感じ
 ルーシーもいくつなのかわからない。印象としては小学校3〜4年生?

 全体的には、今流行のファンタジー小説に対するアンチテーゼ的な部分もあって、まともなバランス感覚を持った現代的なファンタジーといえるだろう。
 第2作「氷の伝説」も購入済み。でも普段あんまり本を読まないMINMINがこれ読めるのかなあ・・・?

ホルヘ・ルイス・ボルヘス 砂の本

2005-12-29-Thu-23:28

この本には短編集「砂の本」と「汚辱の世界史」を併録してある。
「砂の本」は以前紹介した「伝奇集」「不死の人」と似た感触の、長編小説のための覚書のような短編集である。いきなり冒頭の「他者」で読者はボルヘスらしい迷宮に迷いこむ。ここでは老いたボルヘスは若きボルヘスと邂逅し、禅問答を繰り広げるのだ。
 ほかに中世を舞台に王と詩人の真剣勝負を描く「鏡と仮面」、少年が体験する驚くべき一夜を描く「恵みの夜」、傑作「エル・アレフ」にも通ずる「砂の本」などが印象的な短編集である。

 後半に収められた「汚辱の世界史」は世界中の有名な悪人についての評伝を集めた作品である。われらが吉良上野介も登場するが、どうもこの作品に登場する悪人の中で吉良氏が一番へたれのようだ。
 巻末には「千夜一夜物語」からの物語の要約があるが、確かにこの作家の作品のベースに「千夜一夜物語」的なものがあるのは間違いない。「伝奇集」「不死の人」「砂の本」と続けて読むとまさしく「千夜一夜物語」のイメージになる。

ウシくんが

2005-12-29-Thu-01:41

ウシくんがいない!
ここ数日、特に今日は天気がよくてひなたぼっこしているかなあと思ったのに…
佐世保市俵町、折橋町界隈の方でこのねこを見かけたかた、コメントください。松浦鉄道佐世保北駅の下の消防団の玄関にいつも座っている目の開いていないのらねこです

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2005-12-26-Mon-23:32

Harry Potter and the Goblet of Fire 2005年 米
監督:マイク・ニューウェル
出演:ダニエル・ラドクリフ
   エマ・ワトソン
   ルパート・グリント

 ホグワーツの4年生になった14歳のハリーは、3大魔法学校対抗試合に出場することになるが、その背後にはヴォルデモート卿の陰謀が…
 やっと今日RINRINとMINMINを連れて観て来た。今回の映画は長い!2時間37分もある。その分前作「アズカバンの囚人」で感じられたドタバタした感じはなく、あの長い原作をうまくまとめ上げている。
 原作小説の映画化作品というのは時間的な制約から、エピソードが削られるのは致し方ない。前作ではカットされたエピソードが非常に多くて気になったが、この映画はそれほど気にならなかった。
 いつもながら原作に忠実、という基本は守りながら、ドラゴンとのチェイス・シーンでは原作以上の大暴れを見せたり、ハリーとチョウ・チャンの、ロンとハーマイオニーの青春時代特有の微妙な感情の行き違いとか、エンターテインメントとして、青春映画としてとても楽しい映画になっていたと思う。
 前作ではしょった影響で、ディゴリーがハップルハフの、チョウがレイブンクローのクイディッチ・チームのシーカーであることがわからない。これは本筋には関係ないからいいが、ハリーが3年生のときのレイブンクロー戦でチョウにはじめてあった時すでに一目ぼれしていたのもわからない。なので映画だけ観た人はなんでハリーがチョウに恋してるのかさっぱりわからないのである。その注目のチョウ・チャンはセリフが4個くらいしかないし…
 で、最後は急にホラー映画っぽくなって終わり。ここから原作はどんどんシリアスになっていくのだが、映画のほうはどうなるのだろう。と、いうわけで次の映画「不死鳥の騎士団」は2007年夏公開だそうである。一年半も待てってか…

ラトル/マーラー「嘆きの歌」

2005-12-25-Sun-23:56

マーラーの最初期の作品で、音楽院の学生だったころに書かれたカンタータ。グリム童話などを元にマーラー自身の筆になる詩に付曲した管弦楽と4人のソリストと合唱のための作品。3部に分かれていて、全曲で60分の大作である。
 実はこの作品、以前は録音が少なかった。バーンスタインなど代表的なマーラー指揮者が録音していないこともあって、なかなか耳にする機会もなかった。録音はLP時代にブーレーズ盤が出ていたのを記憶しているが、CDは今回初めて購入した。
 なにしろワーグナー熱に浮かれた10代の青年が書いた作品なので、強烈にワーグナー臭い作品だが、第1交響曲や「さすらう若人の歌」につながる独特のナイーヴなロマンティックさも十分に感じられる作品で、マーラーの作品全体を論じる上で無視できない作品である。第1部の後半は「さすらう若人の歌」に酷似した部分もあって興味深い。
 …という資料的な面での面白さは認めるが、一般の、マーラーをあまり熱心に聴いたことのないリスナーにはただ冗長な作品に聴こえるのではないかとも思う。ソリストの使い方などはいかにもヘタクソ。演奏者も演奏効果を上げるのに苦心惨憺という感じである。良くも悪くもマーラーファン向けかも。

安彦良和 機動戦士ガンダムThe Origin 第11巻

2005-12-23-Fri-21:31

発売日が12月26日になっているのに三日も早くもう書店に並んでいた第11巻は、一年戦争の開戦に至る前史を描く「開戦編」の上巻にあたる。
 ジオンの士官学校でのシャアとガルマを中心に、兵器としてだんだん形になっていくモビルスーツや、ドズルと後にドズル夫人になるゼナの出会いまでも描いている。
 話としてはかなり地味。前半は士官学校でのシャアとガルマの友情(?)が描かれ、後半で起こるジオンと連邦の亀裂を決定的にした連邦軍施設襲撃事件が、シャアに唆されたガルマの起こしたものだったというのもすごい。
「戦争は絶対にいかん」とギレンを諭すデギンの発言もとても興味深い。後に和平交渉に出て命を落とすことになるデギンの人となりがしのばれる。
 残念ながらランバ・ラルと黒い三連星の出番はなし。
 次巻ではシャアとララァの出会いや、アムロの父テム・レイの活躍も描かれる。

2005年に読んだ本

2005-12-22-Thu-23:57
おそらく今読んでいるボルヘス「砂の本」で、今年の読書はおしまいかな。
ということで今年一年で読んだ本のリストを作ってみた(マンガはのぞく)。
赤文字はブログでレビューしていないもの。

ストルガツキー 滅びの都
スタニスワフ・レム 宇宙飛行士ピルクス物語
スタニスワフ・レム 高い城/文学エッセイ
スタニスワフ・レム ソラリス
ストルガツキー 路傍のピクニック(ストーカー)
ストルガツキー 蟻塚の中のかぶと虫
ストルガツキー そろそろ登れカタツムリ
世界SF全集第22巻
 ストルガツキー 神様はつらい
 ゲンナジー・ゴール クムビ
 グロモワ 自己との決闘
世界SF全集第8巻
 ベリャーエフ ドウエル教授の首

H.G ウエルズ 宇宙戦争
ストルガツキー トロイカ物語<アンガラ版>
ジョー・R・ランズデール ボトムズ
スタニスワフ・レム 砂漠の惑星
世界SF全集第33巻
世界SF全集第22巻
 イワン・エフレーモフ 星の船
 イワン・エフレーモフ アンドロメダ星雲
ガルシア・マルケス 族長の秋
アレッホ・カルペンティエール バロック協奏曲
立原えりか しあわせな森へ
イベア・コンテリース マーロウもうひとつの事件
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 伝奇集
安部公房 箱男
イアン・フレミング オクトパシー
岩合光昭 地中海の猫
安部公房 砂の女
岩合光昭 ニッポンの猫
スタニスワフ・レム 虚数
安部公房 第四間氷期
ストルガツキー みにくい白鳥
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 不死の人
ジョン・ゴールズワージー 林檎の樹
モーリス・ルブラン ルパン対ホームズ
ガルシア・マルケス エレンディラ
フォークナー短編集
図説 ヒエログリフ事典
福永武彦 死の島
トーベ・ヤンソン 楽しいムーミン一家
イアン・フレミング 007は二度死ぬ
J.D サリンジャー ライ麦畑でつかまえて
武田泰淳 ひかりごけ
パウロ・コエーリョ ピエドラ川のほとりで私は泣いた
加賀乙彦 フランドルの冬
北野勇作 どーなつ
ガルシア・マルケス 予告された殺人の記録
コードウェイナー・スミス ノーストリリア
シュトルム みずうみ 他四篇
辻邦生 霧の聖マリ(ある生涯の七つの場所1)
トーベ・ヤンソン ムーミン谷の彗星
シュトルム 広場のほとり・大学時代
マイヤー・フェルスター アルト・ハイデルベルグ
フエンテス アウラ・純な魂
P.K.ディック 地図にない町
スタニスワフ・レム 泰平ヨンの回想記
スタニスワフ・レム 泰平ヨンの未来学会議
スタニスワフ・レム 泰平ヨンの現場検証
ヘッセ 春の嵐
ジッド 田園交響楽
スタニスワフ・レム 天の声
スタニスワフ・レム 枯草熱
ホルヘ・ルイス・ボルヘス 砂の本

ビル・エヴァンス コンセクレイション

2005-12-20-Tue-13:13

1978年のその夜、ウイリアムはギグがはねたあと、一人でバーのカウンターで飲んでいた。
彼は仕事上の悩みを抱え込んでいたのだが、彼の回りの人間はそんなことには気がついていないようだった。
彼の職業はジャズ・ピアニスト。
かつてはあのマイルス・デイヴィスのグループでプレイしたこともあった。マイルスのグループに、革新的といわれたモード奏法をもたらしたのは彼であった。

マイルスのグループを離れてからずいぶん長いこと彼は、ピアノトリオで演奏を続けていたのだが、彼は、自分の演奏が以前ほど輝いていないのではないかという想いで悩み続けていた。
もちろん、あのヴィレッジ・ヴァンガードのようなわけには行かない事は彼にもわかっていた。
あの時はスコットがいてくれた。
あの夜、スコットのベースは神の息づかいのようだった。
それにインスパイアされてウイリアム自身のピアノも、ポールのブラシまでが冴え渡っていて、とても普通では考えられないくらい研ぎ澄まされた演奏だった。
だがスコットはあの後すぐ死んでしまった。
その後もさまざまなベース奏者やドラマーと共演した。
中にはとても素晴らしい演奏だった事もある。
ギタリスト、ジム・ホールとの共演などはとても素晴らしかった。
だが、やはり彼にとってあのヴィレッジ・ヴァンガードの夜は特別な体験であった。

彼はバーボンのグラスに向かって呟いた。
「あの時の感覚の半分でも、今感じることができたなら…」
「できたなら…?」
低い声が鸚鵡返しに反問してきて、ウイリアムは驚いて声の方を振り返った。
自分一人しか座っていないと思っていたカウンターの、しかも彼のすぐとなりに、その黒いスーツの男は座っていた。
その男は細身の白人で、鋭い目つきをしていたが、口元には笑みを浮かべていた。
「いや失礼致しました。つい耳に入って気になったものですから…ウイリアム・エヴァンスさんですね。
わたしはあなたの昔からのファンでして、レコードもたくさん持っていますし、こうして実際によく聴きにもきているんです。例のヴィレッジ・ヴァンガードの夜もあの場所にいたんですよ。」
「…それはどうも…」
「いやあ、あの夜は本当に最高でした。まるで悪魔の翼に触れたかのような演奏でした。」
ウイリアムは苦笑しながら答えた。
「わたしはスコットのベースに神が降りたかと思っていたんですが」
彼は謎めいた笑みを浮かべてウイリアムの言葉を受け流した。
「ところで先ほどおっしゃった『あの時』とはやはり今わたしが申し上げた、1961年のヴィレッジ・ヴァンガードの事ですね…もう一度あの時のような演奏がしたいと?」
ウイリアムは苦笑いを浮かべた。
「聞かれてしまってはしょうがないですね…その通りです。あの夜の不思議な感覚が忘れられません。スコットにもポールにももちろんわたしにも、あの夜だけ特別なインスピレーションが降りてきたのです…後にも先にもあんなことはなかった。もう一度あんな演奏ができたら…」
「命も惜しくないですか?」
ウイリアムはしばらく男を見つめ、それから自分のグラスへ視線を落としながらもはっきりと答えた。
「…そうですね…命も惜しくない」
「では、わたしと取引をしませんか」
「なんですって?」
驚いてウイリアムは男の方を見た。男はまったく冷静な顔をしている。
「あなたは一体…」
「そうですね…人々はこう呼びます。『悪魔』ってね。ファウスト博士の話はご存知でしょう?あなたにもそれと同じ契約はいかがかなと思いまして。要するにあなたには最高の演奏をできるパートナーとインスピレーションを提供いたします。あなたの魂と引き換えにね」
ウイリアムは笑ったが、男は真剣な顔でこちらを伺っている。
「いいでしょう」ウイリアムは言った「最高の音楽を作り出せるのなら魂なんてどうでもいい」
「それでこそ芸術家というものです」
男は言いながら書類を取り出した。あまりにもその手の動きが速かったのでまるで宙から取り出したかのようだった。いや、実際そうだったのかもしれない。
「ここに細かい契約内容が書いてあります。良くお読みになったうえでサインを」
「言ったろう、最高の音楽を作り出せるなら、魂なんてどうでもいいって」
言いながらウイリアムは懐からペンを取り出そうとしたが、男はそれを押しとどめて言った。
「サインは血でお願いします。何しろ特別な液体ですからね」
「哀れなファウスト先輩にもそういったんだろ?」
「もちろんそうですよ。あなたのご存知のスコット・ラファロ氏にもね」

それからしばらくして、ウイリアムはマークとジョーという若いミュージシャンに出会った。三人で演奏するうち、求めていた最高のパートナーであることが分かった。ウイリアムは雑誌のインタビューに答えて、現在のトリオはスコットとポールがいた頃に匹敵する、と言っている。彼らは演奏を重ねていくうちにどんどん進化していった。その様子は「パリ・コンサート」や「ジャーマン・コンサート」を聴くと良く分かるが彼らの演奏はどんどん完璧に近づいていく。しかしそれにつれて、ウイリアムの体調は悪くなって行った。

そして1980年9月、サンフランシスコのキーストン・コーナーでウイリアムのトリオが演奏したライブ音源が現在「Consecration」(捧げ物) と呼ばれる2枚組(現在は分売)のアルバムになっている。
1曲目の「You and the Night and the Music」でいつになく燃え上がる音楽の中に、既に彼の肩に悪魔の翼が触れるのを聴くことができる。
そして最後に演奏したと言う「My Romance」。私はいつもこれを聴いて思う。ウイリアムは悪魔の呪縛に打ち克ったのだろうか…?

ウイリアム(ビル)・エヴァンスは1980年9月15日、サンフランシスコで帰らぬ人となった。

※この記事は以前P&M Entertainmentに掲載したものから転載しました

Pete Bevin's Kittens Page

2005-12-19-Mon-23:55
さて今日は12月19日。思えば一年前の今日から倒れて年明けまで入院する羽目になったのであった。
もう一年たつのかと思うと、時の流れるのは早いものである。

さて昨日紹介した「Stumble!」で見つけたねこのページを紹介しておく。
Pete Bevinというイギリスのねこ好き写真家によるページである。

とても瑞々しいイギリスの自然をバックにした子猫たちの伸びやかな姿が素晴らしい。
このリンクからどうぞ。
 なお萌え死にするかもしれないのでN島さんはご注意ください。

Stumble!

2005-12-18-Sun-23:10
 ちょっとススんだユーザーならもう使っていると思われる、一度使うとインターネットエクスプローラーがなんて使えないソフトだったか思い知らされるブラウザソフトFirefox。
 このFirefoxのいいところのひとつに、拡張機能で必要な機能をプラスできるということがある。たとえばRSSリーダーのSage、ワンクリックで翻訳できるgTranslateなどは重宝なのでぜひインストールしておきたいが、このStumble Uponは独特の機能を持っている拡張機能。
インターネットを毎日見ていると、だんだん行く所が決まって来る。何か面白いページを見たいな〜という時に威力を発揮するのがこれ。インストールすると下の図のようなボタンが出現

あらかじめ選んだ自分好みのジャンルを登録しておき、「Stumble!」のボタンをクリックすると、そのジャンルに沿ったページをランダムに表示する。
 私もためしに「Cats」を登録してやってみた。
これはすごい!世界中のねこのページが見れる。「Art」や「Astronomy」なども興味深い面白いページが目白押しだ。全部英語のページだが。
 気に入ったページは登録しておいて再訪問することももちろんできる。
ダウンロードはこちらから。
ちなみにまだFirefox使っていないという人はこちらのFirefoxのページから。

Livly

2005-12-17-Sat-22:51

リヴリーはネット上で飼うミニペット。ユーザーは小さな動物を小さな島の上で育てる。えさを与えないと死んでしまう。 お互いの島を訪問してチャットしたり、簡易BBSがあるので書き込むこともできる。与える餌によって色が変化する。時々モンスターが現れるのである程度レベルが上がると戦うことも可能だ。
 島も好きなものを買ってきて飾ったりできる。通常に登録するだけなら無料。無料でも十分楽しめる。

 MINMINが一年以上前からはまっていて、「みみぱん2世」というパンダ(リヴリー世界ではクンパという)を飼っている。
 こいつが、なかなかかわいい。
 ちなみに初代はモンスターと戦って死んでしまった。
 ユーザーは小・中学生から主婦・オヤジまで様々である。
わけのわからないチャットルームに入るのはどうも…という人にはちょうどいいかも。
 興味のある人はリヴリーアイランドにアクセスしてみて。

ビル・エヴァンス ワルツ・フォー・デビー

2005-12-15-Thu-23:55

ビル・エヴァンス、スコット・ラファロ、ポール・モチアンの三人が1961年6月25日にヴィレッジ・ヴァンガードに出演したときのライブは、この「ワルツ・フォー・デビー」と「サンディ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード」の2枚のアルバムとなって世に出た。
 ジャズという音楽は数人で即興演奏を行うというフォーマットであるわけだが、ここで聴く音楽はこのジャズという形態の音楽で実現できる最高級のものであるといえる。三人のミュージシャンがあたかもひとつの『音楽を創造するもの』に融合したかのような強力な一体感。最初の「マイ・フーリッシュ・ハート」のはじめの何音かで、世界にそうたくさんはない「完全なもの」の美を感じ取ることができる。

 不思議なのはこれが演奏されたときに居合わせた人々が、ほとんど聴いていないことである。CDで聴くと演奏の間も話し声や皿の音がずっと聞こえているし、曲の終わった後の拍手もまばらでおざなりである。
 こういう環境でこういう集中度の高い神がかりな演奏が行われたというのも興味深い。

 スコット・ラファロはこのライブの10日後に交通事故で急逝、このトリオはわずか4枚のアルバムを残して終焉を迎えてしまう。
 その後もビル・エヴァンスはさまざまなミュージシャンと組んでトリオを演奏し続けるが、なかなかこの最初のトリオに及ばないと悩み続けることになる。

 そして1978年…

バーンスタイン マーラー歌曲集

2005-12-14-Wed-21:08

 これは1968年にコロンビア(現在のソニーレコード)に録音された、指揮者レナード・バーンスタインがピアノを弾いた2枚のマーラー歌曲集のセット。
一枚はクリスタ・ルートヴィヒ、ワルター・ベリーとの「少年の魔法の角笛」
もう一枚はフィッシャー・ディースカウとの「リュッケルト歌曲集」「さすらう若人の歌」「若き日の歌」である。

 私はマーラーの作品が好きなので、全交響曲のCDを2種以上持っている。LPやエアチェックやビデオを含めると膨大な数になるのだが、「若き日の歌」に関してはワルターの第4交響曲の余白に入っていたハルバンというソプラノ歌手の歌う7曲のみしか持たず、しかもこれがあまりにも録音が古くて聴きづらかった。女性歌手の古い録音は当時の機材の性能の限界か、声が痩せて音程も不安定に聴こえるので、資料的にはともかく、鑑賞するにはつらかった。
 その「若き日の歌」を、このアルバムでは当時最高のリート歌手フィッシャー・ディースカウの歌唱で全14曲中11曲も聴ける。1968年録音なら音質も十分期待できる。もとより以前から欲しかったアルバムなので、届くのが待ち遠しかった。早速聴いてみる。

 マーラーの歌曲は「少年の魔法の角笛」に基づくものが多い。これはアルニムとブレンターノが編纂したドイツの古いメルヘンを集めた詩集で、マーラーの同名の歌曲集はこの中の13個の詩に付曲したものである。「若き日の歌」も全14曲中9曲がこの詩集から採られている。この詩集の中の詩はとてもナイーブでグロテスク、時には残酷なものもある。シューベルトやシューマンの歌曲の格調高い美的な詩とは一線を画している。

 マーラーの歌曲集「少年の魔法の角笛」の音楽もとてもグロテスクなもので、通常オーケストラ伴奏で演奏されるのだが、この曲のグロテスクさはマーラーの独特なオーケストレーションによって醸し出されている印象があったのだが、今回この作品をピアノ伴奏で聴くと、やはり同じようにグロテスクである。バーンスタインのピアノがオーケストラ的な響きなせいもあるかも知れないが、ピアノ伴奏もオーケストラ伴奏も印象がほとんど違わない。グロテスクの極み、「レヴェルゲ」と第2交響曲に転用された神秘的な「原光」が印象的。

 「若き日の歌」はマーラーの初期の作品を集めたもので、「少年の魔法の角笛」ほどのインパクトはない。マーラー作品としてはどちらかというとこじんまりとまとまっている。マーラーのその後の創作の原型と言えるだろう。

 やはり通常オーケストラ伴奏で演奏される「リュッケルト歌曲集」では「私はこの世に忘れられ」が、ピアノ伴奏のシンプルな音が逆にこの曲のスケールの大きさを強調するようで面白い。

 最後の「さすらう若人の歌」はマーラーの唯一の連作歌曲で4曲から成る。これも通常はオーケストラ伴奏で演奏される。美しい森の情景を歌いこんだ第1曲、第2曲はオーケストラ版での色彩的な表現に親しんでいる分、さすがにピアノ伴奏ではなんだかモノクロームに感じる。だがそんな印象も聞き進めるうちに感じなくなってしまう。さすが20世紀最高のバリトン歌手フィッシャー・ディースカウである。

スタニスワフ・レム 枯草熱

2005-12-13-Tue-23:47

「天の声」に引き続いて、まるまる10日かかって読んだ。

 全体は3章に分かれているが、はじめの方は主人公が、どうやら以前に謎の死を遂げた人物の行動をトレースしているらしいということしか読者にはわからないが、第3章まで進むと、主人公が追っている事件の全容が明らかにされて行く。
 ナポリの温泉で湯治中の男性が次々と謎の狂気に襲われて怪死する事件が起こっていたのだ。元宇宙飛行士の主人公は死んだ男の行動をトレースして調査していたのだ。
 そうこうするうち、主人公の身にも異常なことが起こる。

 これは「天の声」同様、一般的な意味でのSFではない。ミステリ小説のようでもあるが、ミステリのような結末の謎解きのカタルシスはない。
 カフカのような「迷宮小説」の要素もある。
 「現場検証」など、ほかの作品でも見られる説明の細かさも第3章で炸裂。一連の事件について極めて事細かな報告を読まされることになる。このあたりが読みにくいところでもあり、レムファンにはたまらないところだ。

 タイトルの「枯草熱(こそうねつ)」は今で言う「花粉症」のことで、花粉症というアレルギーは、(若い人には信じられないだろうが)この本が初めて日本に紹介された1978年にはまだ日本では知られていなかった。当時はアメリカ人に特有のアレルギーだったのだ。

 この作品の中で、空港でのテロが起こるが、そういう意味でも現代的な小説といえるかもしれない。テロ犯人が日本人なのはご愛嬌だが。そしてラストの幻覚の描写のすざまじさは「未来学会議」にも通じる。

 しかし、個人的にはレムの小説の中では「エデン」の次に苦手な作品である。レムが何を意図してこの作品を書いたのか、今ひとつ掴めない気がするからである。

ウシくん

2005-12-12-Mon-22:55
通勤途中で車の中からいつも見かけるのらがいる。

牛柄(ホルスタイン柄)のオスねこなので安直にウシくんと勝手に名づけた。彼は雨の日以外はいつもこの建物の前に座っているので、なんとなく気になっていた。
 そんな彼に、そばまで近よって撮影することができた。


もうお分かりだろうが、彼は両目が開いていない。顔に怪我の跡があるところを見ると、おそらく何らかの事故にあったか、ケンカしたかの理由で目が見えなくなってしまったのだと思う。
 それでもけなげに生きているのら。
 朝、彼の姿が見えないと心配になる。
今日のような寒い日、彼はどうしているのだろう

クレメル/ピアソラ「ブエノスアイレスのマリア」

2005-12-10-Sat-23:35

これはCDではなくて、BSで何年か前に放送されたもののエアチェック。
おそらく上の写真の公演の様子を録音したものらしい。

デタニコフ編曲、オラシオ・フェレール(語り)、フリア・センコ、ホセ・アンヘル・トリューレス(vo)、ギドン・クレメル(vn)ペル・アルネ・グロルウィケン(バンドネオン)、ヴァディム・サハロフ(pf)とMDのケースに書いてある。
 ワーナーから出ていたCDとほぼ同じメンバーらしい。

 この「ブエノスアイレスのマリア」はタンゴ・オペリータ(タンゴによる小オペラ)と名づけられている。語りと歌で進行するミュージカル風作品である。クレメルとその仲間たちによるピアソラ演奏は、作曲者自身の、どちらかというと泥臭い演奏よりも、はるかに洗練されたクラシック音楽的な美しいもので、そこが好き嫌いの分かれるところであろうとも思うのだが、この「小オペラ」はクラシック的な演奏がふさわしいように思える。
 ピアソラの音楽は甘美で、切なく、刹那的な美しさで聴く者の心を捉えてしまう。一度聞いたら忘れられない。
 一時大ブームだったピアソラの中で、意外と知られていない作品である。このメンバーのCDは現在廃盤のようだが、聴く機会があったらぜひ聴いてみてほしい。
 なおピアソラの自作自演のCDは現在でも入手可能なようだ。

チェオクの剣

2005-12-09-Fri-23:53
 「枯草熱」は読み進まないし、何もネタがないな〜。
ということで、これを取り上げることにしてみた。
 NHK-BSで「チャングム」の後に始まった「チェオクの剣」である。

DVDレコーダーで「チャングム」を毎週録画に設定していて、そのままにしていたらいつの間にかたまっていたので、休みの日にヒマにあかせて第4回まで観てみた。
 『17世紀末の朝鮮王朝時代を舞台にしたスーパーアクション時代劇。』(NHKホームページより)だそうで、いきなり第1回の冒頭から「カンフーハッスル」みたいなワイヤーアクション全開である。良くも悪くも劇画チックなドラマである。ヒロインの暴走ぶりは「チャングム」をも上回る。

 捕盗庁(ポドチョン:警察)の茶母(タモ:下働きの女性)チェオクは美人なうえ武芸に秀でたスーパーガールで、上司のファンボ・ユンと惹かれ合っているが、身分が違うのであきらめている。
 贋金が出回る事件が起き、チェオクらは捜査を開始するが、その背後にはなぞの革命集団が…その中心人物の一人ソンベクはどうやらチェオクの生き別れの兄らしい…という物語(のようだ)。

 主演のハ・ジウォンは「友引忌/ともびき」「ボイス」などのホラー映画に出演している、「ホラーの女王」なのだそうだ。なかなかの美人で、どことなく若いときの松嶋奈々子に似てると思うのは私だけ?

 ハイヴィジョンで撮影されていて、とっても画像がキレイ。
私が昨年訪れた水原の韓国民俗村で撮影されているのでなんだか懐かしい。

ジッド 田園交響楽

2005-12-08-Thu-23:36

フランスの作家アンドレ・ジッドの代表作。
 主人公の牧師は、目が見えず何の教育も受けずに育った少女ジェルトリュードを引き取り、彼女を教育する。やがて牧師は知的に成長した彼女を愛するようになる、という物語。

 こうあらすじを書くと、まるで昼メロである。とか思っていたら実際最近の昼メロ、「緋の十字架」の原作になっていた。
 この作品が「盲人が盲人を導けば、ともに穴に落ちる」という聖書の言葉の小説化であるとしても、まず登場人物、特に語り手でもある主人公があまりにも間抜けで感情移入できない。
 先の言葉の「盲人」を「愚者」と読み替えたくなる。
 ついでに言えばジャックも、アメリーも、登場人物全員が愚かである。
 ジェルトリュードにしてもあまりにも愚かなので、ラストの悲劇にも感動できない。
 なんだか後味の悪い作品だった。

ビル・エヴァンス エクスプロレーションズ

2005-12-07-Wed-23:22

ビル・エヴァンスがスコット・ラファロ、ポール・モチアンとのトリオで発表したアルバムはわずか4作。
「ポートレイト・イン・ジャズ」「ワルツ・フォー・デビー」「サンディ・アット・ヴィレッジ・ヴァンガード」そしてこの「エクスプロレーションズ」。
 そのどれもが珠玉の作品であり、いまさら私がここでいろいろ述べるまでもないのかもしれない。
 その4作の中でも私の最も好きなのがこの「エクスプロレーションズ」である。タイトルは「探索」の意味。マイルスの「ナーディス」以外はほとんど知られていない曲ばかりを取り上げ、知られざる曲の「探索」でもあり、新しいハーモニーとインタープレイの「探索」でもあると言えそうだ。
 1曲目の清新な「イスラエル」から惹きつけられてしまう。
「ハウンテッド・ハート」「ハウ・ディープ・イズ・ジ・オーシャン」などバラード曲の美しいこと。よく言われるようにラファロのベースはすばらしいが、モチアンの抑制の効いたドラミングもすばらしい。
 このトリオはこのアルバムを経て、あの有名なヴィレッジ・ヴァンガードのライヴに到達するのである。こちらについては後日。

ユメ

2005-12-06-Tue-23:45

会社の同僚Miyacciの自宅で生まれた子猫。まだ手乗りサイズ。
飼い猫は冬でも幸せいっぱい。
写真もMiyacci提供。

ソックス

2005-12-05-Mon-18:49
 今日はとても寒いのでねこたちもあまり出歩いていないようだ。
 しかし本格のら、ソックスが車の下で寝ているのを発見!

 こいつは、この写真ではわからないが、足が4本とも白いのでまるで靴下を履いているみたいに見えるということでソックスと名づけられた。
 人にまったく媚びない用心深い奴で、私がさらに写真を撮ろうと近寄るとさっと物置の裏に逃げてしまった。

さらに物置と壁の隙間から撮影。
いつ見ても不敵な面構えである。古典的なドロボー猫のイメージだ。

スタニスワフ・レム 天の声

2005-12-04-Sun-00:07

 20世紀の天才的な数学者・ホガース教授は、偶然発見されたニュートリノ放射による宇宙からのメッセージを解明すべくはじめられた「マスターズ・ヴォイス計画」に参加する。この作品はホガース教授の手記のかたちを取り、結局はうまくいかなかった「計画」の顛末を明らかにするという作品である。

 「ソラリス」では「海」という、「砂漠の惑星」では「黒雲」という具体的な対象があり、「海」は「お客」を送り、「黒雲」は人類に牙をむくといった具合に相手のほうも人類に関わってきた側面があったが、この作品では「天の声」の発信者が何者なのか、そのメッセージにどういった意味合いがあるのか、皆目わからない。

 ファースト・コンタクトものSFとして見ると、「天の声」は「ソラリス」や「砂漠の惑星」よりももっとずっとむずかしい状況といえるだろう。

 しかしここでは、レムの意図は、ファースト・コンタクトの不可能性などを描くよりも、未知なる物に接した時の人類の愚かさを描くことにあったのではないだろうか。

 メッセージを解析したマスターズ・ヴォイス計画のメンバーは、そこから「蛙の卵」「蝿の王」という、細胞のような原形質を作り出す。これには核反応をワープさせる能力があることがわかり、応用すると最終兵器になるかもしれないと判ると、政治的な圧力がかかるが、それが実用化できないとなると、計画は打ち切られてしまうのだ。


 ホガース教授ら科学者は発信者の意図をめぐってさまざまな仮説を立てるが、何一つ証明できないし、発信者について憶測することはメッセージ自体が解読できない以上まったく無意味な事である。もはや滑稽さすら漂う。
 こう読んでいくと、この作品の後、レムが「泰平ヨン」の方法でしかSFを書けなくなるのは必然だったのかもしれない。

スウォン

2005-12-03-Sat-01:06

去年韓国に行ったときに水原(スウォン)で出会った子猫。

ヘッセ 春の嵐

2005-12-01-Thu-23:30

ドイツの作家ヘルマン・ヘッセの作品。原題は「ゲルトルート」。ヒロインの名前である。何で邦題が「春の嵐」なのかはよくわからない。
 物語は音楽家の卵クーンはそり遊びで怪我をして足が不自由になるが、その後作曲した歌曲を新進バリトン歌手ムート(この訳ではムオト)に認められ、作曲家として立つきっかけを得る。ひそかに思いを寄せる資産家の娘ゲルトルートの協力を得てオペラを作曲し始めたクーンだったが、ムートもまたゲルトルートに惹かれて行く…

 19世紀末の、ロマンティックな恋愛小説としても、マーラーやヴォルフが活躍した音楽界を舞台にした作曲家の成長物語としても、あるいは19世紀における身体障害者の物語としても読める多面的な作品であるといえる。
 そして、ハインリヒ・ムートというキャラクター。魅力的で、女にもてて、破滅的なこの男は妻を愛しながら、その自分の愛情をコントロールすることができず、それが原因で破滅してしまう。
 このムートというキャラクターは実在の指揮者・作曲家マーラーによく似たイメージがあって興味深い。
 
 全体に落ち着いたトーンの作品で、特に前半は読みにくい面があるとは思うが、中盤からは、特にクラシック音楽ファンには俄然面白くなる。
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