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スタニスワフ・レム 砂漠の惑星

niezwyciezony.jpg

宇宙巡洋艦「無敵」号は、消息を絶った「コンドル」号を捜索するためにレギス第3惑星へ向かったが、この星を支配していたのは無生物の「黒雲」であった…

これはレムの、うまくいかないコンタクトを描いた「エデン」「ソラリス」とともに三部作と言われる事が多い作品であるが、三部作中、いや、レムの全作品中でもかなり異色の作品である。
第一に軍艦が舞台でミニタリー色が強く、第二に「敵」の無生物は無生物であるがゆえに凶悪である。
ウエルズの「宇宙戦争」について火星人が凶悪、醜悪すぎる点を批判したレムは、人類を襲う最も凶悪な(凶悪である事が許される)存在としてこの無生物を考え出したのだ。だからこの作品でレムには、全く「コンタクト」を描く意図などなかったのではないかと思う。
この「黒雲」の生態についてはちょっと疑問もある。生産・補修する機関があるはずだが、描かれていない。もちろん無敵号が調査したのはレギス第3惑星のごく一部分だけなので見つけられなかっただけなのだろうが。
ハリウッドの映画ならすぐに続編を作ってそのへんを明らかにするんだろうけど、レムにはそんな気はもちろんさらさらない。
そして無敵号と黒雲の死闘の末、犠牲者を出しながらも、主人公ロハンは任務を遂行し、まるで人類の勝利でもあるかのような、共産主義的ハッピーエンドに一見、見えるラストシーン。
しかし無敵号は、そしてロハンは全く勝利などしていないのだ。
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.30 2005 スタニスワフ・レム comment4 trackback0
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