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ストルガツキー トロイカ物語<アンガラ版>

toroica.jpeg

この作品は「月曜日は土曜日に始まる」の続編で、1968年に発表されたのだが、後に1987年になって同じタイトルで別の作品が発表された。前者をアンガラ版、後者をスメナー版と呼ぶ。大筋では同じ筋立てなのだが、違っている部分も多い。
今回はアンガラ版のほうだけについて書いてみる。
アレクサンドル・プリワーロフは研究所の76階にある魔法の町チムスコルピオンに「ブラック・ボックス」を捜しに出かけるが、ここには「トロイカ」と言われる異常現象を合理化する委員会があった。
アレクサンドルは融通の利かない官僚的な「トロイカ」と対決する羽目になる。

いんちき科学者のエーデルワイス、雪男のフェージャ、おしゃべり南京虫たちサブキャラが「ストーカー」のゾーンに転がってるブツなみに多彩で面白い。
全体にドタバタ調であるが「トロイカ」がソビエトの無気力で官僚主義的なお偉方を揶揄した物であるのは明白である。
もちろんそんなことは何も考えずに読んでもいい。結構そういう読み方をしても笑える作品だが、この内容であればこの作品が(そして作家が)当然受けたであろう弾圧を考えると笑ってもいられないかも。
ラヴル・フェドートヴィッチと言う「トロイカ」の大物はまさしく共産党幹部。滑稽だが、話すら通じず、おまけに強大な権力を持っているとても恐ろしいジジイである。だが(権力を除けば)身近にこんなジジイけっこう居たりして…
それでも笑い話にしたい作者たちの気持ちも分かるのだが、この作品の中に通奏低音のように響くアイロニーが笑い話で終わらなくしてしまう。
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.23 2005 ストルガツキー comment0 trackback0
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