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スタニスワフ・レム 宇宙飛行士ピルクス物語

pirxie.jpg
レムの作品にはいくつかのシリーズ物がある。コメディタッチの泰平ヨン様…様はいらないか…シリーズに対して、シリアスなのがこのピルクス物で、短編10本をすべて収録したのがこの本。
冒頭「テスト」ではまだ訓練生のピルクスが学校の試験飛行に臨むが思わぬ邪魔者、ハエが宇宙船に忍び込んでいて危機に陥るとか、
「アルバトロス号」では豪華客船の事故に遭遇して手も足も出せないむなしさを感じたり、とか
映画化もされた「審問」では人造人間と人間の違いを見分けるためにぎりぎりの判断を要求されたりとか、さすがにレムらしい哲学的な視点も交えて宇宙飛行士ピルクスのエピソードをつづって行く。
 中でも私が好きなのは「狩り」というエピソードで、これは月に隕石が落ち、その衝撃で暴走し攻撃的になって逃亡した、採掘用レーザー砲装備のロボット「セタウル」を、ちょうど月に居合わせたピルクスが追うという物語なのだが、ここで描かれる月面のリアルさはほかに例がないほど恐ろしく、美しい。
 月面は大気がないので日が当たってない部分は真っ黒で何も見えず、逆に日が当たる部分はぎらぎら輝いている。この中で目視でロボットを捜すのは極めて難しいはずだし、レーザービームはアニメとは違って光の筋のようにに見えたりはしない。だがどんなアニメも映画もそんなことをリアルに描いたりはしない。レムの独壇場である。
 そしてセタウルの、なんとも人間的な死に胸をうたれる。

 ちなみにこれも現在絶版で入手困難。
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.13 2005 スタニスワフ・レム comment4 trackback1
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