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ストルガツキー そろそろ登れカタツムリ

snail.jpg

「森」と呼ばれる謎の異常地帯があった。
その外にある「森」を管理する施設に勤務するペーレツ。
事故が原因で「森」の中に住むことになったカンジート。
 この作品はこの二人の主人公のエピソードを平行して描いて行く。
ペーレツ編はソビエトの官僚主義を批判した内容で、同じ作者の「トロイカ物語」を連想させる。ペーレツは「森」になど興味はなく、一刻も早くここを出たいと思っているのだが、上司たちはペーレツの申請をたらいまわしにし、約束を破り、果てはペーレツを管理局の局長に祭り上げてしまう。
一方、カンジートは数年前に遭難して以来森の中に住んでいる。森から出たい(?)一心で妻のナーワとともに森の中を冒険するが、そこで様々な異形の物に出会うという内容で、ややSFっぽい。
「ペーレツ編」と「カンジート編」はもともとは全く別々に発表されたらしく、ペーレツ編が当局の検閲に引っかかって発禁になったために作品の全貌はペレストロイカ後まで知られることがなかったといういわくつきの作品である。
 特にはじめの方で、この作品の前提(「森」がなんなのか、など)を全く説明しないので、読者は訳がわからずに読み進めないといけないのはちょっとつらい。が、読み進めるうちに謎が謎を呼んで惹きこまれる。
しかし、それが全く解決されない幕切れに、ソビエトの官僚主義への絶望を見る…のが正しいのかどうか…
 次回は「神様はつらい」の予定
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.25 2005 ストルガツキー comment0 trackback0

ストルガツキ-作品リスト

 最近続けざまに紹介しているストルガツキー兄弟について、簡単にまとめておく。
兄:アルカージイ・ナターノヴィチ・ストルガツキイ(1925―1991)
Аркадий Стругацкий
弟:ボリス・ナターノヴィチ・ストルガツキイ(1933―)
Ворис Стругацкий
ちなみにロシア人の名前は名前・父姓・母姓の順になる。この兄弟の父親はナターノヴィチさん、母親はストルガツカヤさんだった事になる。アルカージイは日本語学者でもあり、日本の小説の露訳もしていたそうだ。

 これまでに日本で紹介された作品リスト(邦訳の発売順)
1 ラドガ壊滅            彦坂諦訳 大光社 (廃刊・古書でも入手困難)
2 神様はつらい          太田多耕訳『世界SF全集24』早川書房 (廃刊)
3 ストーカー            深見弾訳 早川書房
4 収容所惑星           深見弾訳 早川書房 (版切れ)
5 蟻塚の中のかぶと虫      深見弾訳 早川書房 (版切れ)
6 波が風を消す          深見弾訳 早川書房 (版切れ)
7 世界終末十億年前       深見弾訳 群像社
8 月曜日は土曜日に始まる   深見弾訳 群像社
9 願望機・スプーン五杯の霊薬 深見弾訳 群像社
10 みにくい白鳥          中沢敦夫訳 群像社
11 トロイカ物語          深見弾訳 群像社
12 そろそろ登れカタツムリ    深見弾訳 群像社
13 モスクワ妄想倶楽部     中沢敦夫訳 群像社
14 地獄から来た青年      深見弾訳 群像社
15 滅びの都            佐藤祥子訳 群像社
.25 2005 ストルガツキー comment7 trackback1
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