シャミッソー 影をなくした男

2008-07-29-Tue-01:34

 ドイツの古典的幻想文学というとE.T.A.ホフマンが思い浮かぶが、これはその流れを汲む幻想小説。
もちろんドイツ語で書かれていて、内容もホフマンに酷似しているが、このシャミッソーという作家、実は元々フランス人貴族だったが、両親が革命に伴って祖国を捨てた事から、幼い頃からドイツに住んだ。その結果すっかりドイツ人として成人してしまったらしい。

ノヴァーリス 青い花

2008-04-17-Thu-23:25

 ノヴァーリスは18世紀のドイツ・ロマン主義の詩人・小説家。初期ロマン主義の中心的人物とされている。この作品は中世の伝説的な吟遊詩人ハインリヒ・フォン・オフターディンゲンの若き日を描いたこの作家の代表作である。

アクセル・ハッケ パパにつける薬

2008-04-16-Wed-21:24

 アクセル・ハッケとミヒャエル・ゾーヴァのコンビによる最新作。
 3人の子供の父親でもあるハッケ自身の、子供にまつわるエピソードを綴ったエッセイに、ゾーヴァのイラストを添えた作品。

E.T.A. ホフマン 黄金の壷

2008-03-27-Thu-23:15

 エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンは19世紀初頭に活躍したドイツの詩人・作家。
幻想的な作風で知られ、「砂男」「クレスペル顧問官」などを含む「ホフマン短編集」(岩波文庫)は非常に人気がある。私も以前この短編集を読んだことがあって、それで手にとった。

ゲーテ ファウスト[第2部]

2007-12-27-Thu-00:56

 先日読んだ「ファウスト第1部」につづく第2部。 
 分量は「第1部」の倍近くになり、5幕の悲劇という形で一見「第1部」よりも整然とした構成の作品と見えるが、内容はきわめて荒唐無稽で、実際の劇としては「第1部」よりもさらに上演不可能と思わせるものになっている。

ゲーテ ファウスト[第1部]

2007-12-18-Tue-22:55

 今年も残すところあと2週間弱となってしまった。今年最後に何か大きなものを読もうと思って取り出したのがこれ。
 思えばこの本を初めて読んだのは30年も前、中学生の頃だった。今回読んだのもその時に買った新潮文庫の高橋義孝訳。もう紙は黄ばんで印刷は薄くなっている。ついでに表紙も上掲の現行のものではなく、タン色の表紙にそっけない明朝体でファウスト(一)ゲーテ、と書いてあるだけのものである。
 だが、表紙がどうであれ、「ファウスト」という時代を超えた傑作は、30年前に読んだ時と同じ感動で私を捉えてしまう。

アクセル・ハッケ ちいさなちいさな王様

2007-09-09-Sun-21:32

 ドイツの作家アクセル・ハッケの短編小説。前回レヴューした「キリンと暮らす クジラと眠る」同様、画家のミヒャエル・ゾーヴァとコラボレーションした作品である。

ゲーテ 若きウェルテルの悩み

2007-01-28-Sun-00:09

 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは18世紀ドイツを代表する詩人・作家。超有名人で、詩の方はシューベルトをはじめとする歌曲「野ばら」「魔王」「プロメテウス」などでクラシックファンには馴染み深い。ところがちゃんとした本としては意外と「ファウスト」くらいしか読んだ事がなかった。

アクセル・ハッケ キリンと暮らす クジラと眠る

2006-12-26-Tue-18:41

 ドイツの作家アクセル・ハッケが画家のミヒャエル・ゾーヴァとコラボレーションした作品群の一つである。古本屋さんで見かけてそののんびりした絵が気に入って買ってきた。

ビュルガー ほらふき男爵の冒険

2006-03-25-Sat-00:13

 ミュンヒハウゼン男爵の語る荒唐無稽の冒険譚の数々。ロシアへ、トルコへ、果ては月へと男爵の語るホラ話は加速する。
 言ってしまえばただただナンセンスなジョーク満載の本である。しかしレムの「泰平ヨン」シリーズや、カルヴィーノのQfwfqシリーズなどに影響を与えたと言われては私としては無視できなかった。

 いろんなエピソードの中でも月に行った話はSF的で、ここで描かれる月人たちは半分植物で、単性生殖という生き物である。彼らの間では目玉を付け替えるのが流行している。これだけ読んでもレムの「泰平ヨンの航星日記」に出てきそう。しかしこのレムの先祖の作品では惜しむらくは物語がそれ以上には進まない。アイディアの提示だけで終わってしまうのだ。

 数々のホラ話を飛ばすミュンヒハウゼン男爵は、実は実在の人物だそうで、実際にかなりのホラを飛ばした人物らしい。この作品はこのミュンヒハウゼン男爵のホラ話にイギリスのマンチョーゼンという人のホラ話を加えたものなのだそうだ。世の中にはヘンなやつが一人ならずいるものである。

 子供たちにも理解できる楽しい昔話といえるだろう。そういえば子供たちが小さい頃この作品の絵本を持っていたっけ。
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